がんと向き合う

カバーメーク

2014年9月26日

「カバーメークとは…
カバー効果の高いファンデーションを使って、アザやシミなど、肌の気になる部分を目立たなくするメーク技術のことを言います。お化粧なのです。

がん患者さんは、免疫治療や抗がん剤治療後に皮膚変色を起こしやすい傾向があります。
もちろん命に関わる治療は大事ですが、その間「命のためなら仕方ない」と、患者さんが強いられている我慢は我々が思う以上に大きなものです。

これは女性だけの問題ではありません。老若男女に通じることです。
まず、その現実を医療従事者が知ることも大事です。

カバーメークは簡単、安価、その先にはハッピーになる可能性が充分あるのに、広まらない、後回しにされてしまう、ということをご存知でしょうか?
身近な情報として、正しく実態を発信することも重要でしょう。

治療前のような制限のない生活をしていただくことを目標に、カバーメークはそのお手伝いができると思うのです。」

などなど…
カバーメークの歴史から、カバーメークとの出会いやご経験、現在着手なさっているスタディ、活動を通じて、より多くの方に実態を知っていただき、気軽に試していただきたい、という強い思いを語ってくださいました。

患者さんにはもちろん、医療者の皆様も是非ご覧ください。

プロフィール

分田 貴子さん(わけだ たかこ)

東京大学医学部附属病院
乳腺内分泌外科

1994年 東京大学教育学部卒業
2002年 東京大学医学部卒業
2002年 東京大学医学部附属病院ならびに関連病院にて外科研修
2008年 国立がん研究センター中央病院 リサーチレジデント
2012年 東京大学大学院医学系研究科 外科学専攻 博士課程修了
2012年 東京大学医学部附属病院 乳腺内分泌外科 特任臨床医
2013年 東京大学医学部附属病院 乳腺内分泌外科 助教