がんと向き合う

造血幹細胞移植とは

2013年10月22日

白血病やリンパ腫などの血液がんは、化学療法の効きやすい「がん」と言われていますが、生き残ったがん細胞が存在すると、再発をしてしまいます。

そこで、完治の可能性の高い、造血幹細胞移植という治療法があります。

従来行われていた骨髄移植だけではなく、末梢血幹細胞や、赤ん坊のへその緒から採取する臍(さい)帯血に含まれる造血幹細胞を移植する方法が多く行われるようになりました。

また、ミニ移植という治療強度を弱めた化学療法で移植を行う治療法も開発され、年齢の高い患者さんにも移植ができるようになりました。

副作用のリスクもある、造血幹細胞移植ではありますが、完治の可能性をあきらめることなく、是非とも専門医に相談をしてみてください。

プロフィール

福田 隆浩さん(ふくだ たかひろ)

国立がん研究センター中央病院
造血幹細胞移植科
科長

1989年 九州大学医学部卒業
2000年~2003年 Fred Hutchinson Cancer Research Center勤務
2005年~ 国立がん研究センター中央病院 造血幹細胞移植科